【大人の嗜み】お酒で祝う大人の節分”恵方呑み”

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皆さん、節分と言えば何を思い浮かべますか?豆まきや豊富な具材を巻いた恵方巻、こうしたものを想像される方が多いかと思いますが、恵方巻を食べる際にお酒を飲むという方もいるのではないでしょうか。しかしそのお酒、普通に飲むのでは勿体ないのです。節分には恵方巻ならぬ恵方呑みという文化があり、お酒を恵方巻に見立てる列記とした儀式があるのです。そこで恵方呑みのマナーや豆知識、食事にも合う節分にお勧めの日本酒をご紹介します。この機会に節分を大人の嗜みで過ごしてみてはいかがでしょうか?

【基本知識】お酒を用いた節分の行事・恵方呑みとは?

恵方呑みについてご紹介する前に、まず軽く節分という行事の本来の意味合いについて振り返りましょう。

節分は旧暦でいう年の節目に当たる2月3日に行なう儀式です。季節の節目とも言われており、古来から新しい季節を迎え入れるめでたい日とされてきました。また豊穣や安全祈願などを祈祷する日とされています。同時に鬼を追い払う豆まきも行ないますが、これは追儺(ついな)という日本の飛鳥時代の慣習が深く関係しています。鬼は厄払いの意味合いを持っていますので不作などの邪気を祓うために行ないますが、追儺にはもう少し深い意味合いがあるのです。

そもそも追儺は日本の文化ではなく中国から伝来した慣習で、やはり鬼神や邪気を追い払い身を守ったり、農作物を守るといった意味を持って行われていました。これが日本で浸透したと言われるのが文武天皇の時代である慶雲3年だと言われています。この年は甚大な疫病による被害で多くの民が苦しみ亡くなったと言います。そこでこうした疫病を二度ともたらさぬようにとの願いを込めて邪気を祓う追儺が行なわれたと言われています。この時に行なわれた追儺は中国から取り入れた慣習・大儺(たいな)から思想を得て日本様式で行なわれたもので、これが後継されるうちに季節の節目に行なう厄払いの行事として浸透していったのです。

【方角に向かって呑む!】お酒を用いた節分の儀式・恵方呑みについて学ぼう

では本題の恵方呑みについてご紹介しましょう。恵方呑みはその名の通り、その年の方角に向かってお酒を飲む儀式です。一見するとシンプルな行事ですがきちんとマナーがありますから基本知識と正しい手順にならって行ないましょう。

基本的には恵方巻と同じ作法で行ないますが、恵方巻と恵方呑みでは込められた意味合いが少々異なります。一般的に恵方巻は7つの具材に込められた福を一気に食すことで幸運や福を取り入れる意味合いがあります。つまり年の節目というお祝いの運気を1本の恵方巻に見立てて、これを一気に食べることで幸運を逃さず自分のものにする意味があるのです。ちなみに恵方巻を黙って食べるのは、食べている最中に口を開けると折角取り入れた幸運が逃げてしまうからです。ですから恵方巻を食べる際はお喋りはおろか、笑うこともあまり相応しくないと言われています。また恵方巻を食べる際は願い事を思い浮かべながら食べると良いとされています。

一方、恵方呑みは日本酒をお好みの酒器に注ぎ、心の中で願い事をしながら一気に飲み干すのが基本的な作法です。一気飲みするのは恵方巻の理由と同様で幸運を逃がさないためです。この時酒器に注いだ日本酒は少量で構いません。また一気飲みせずとも一口飲み干すことでも効果があると言われていますから適量を酒器に注ぎ頂きましょう。心の中でその年の願い事や豊穣・健康などの祈りを捧げてからお酒を頂きます。この時、心を平静にして願い事が叶った際の様を思い浮かべながらしっかりと祈祷をすることが大切です。その後、静かにお酒を飲むことで幸運を体に取り込みます。恵方巻の場合も願い事を思い浮かべながら食べますので、作法や用いる物が異なるとはいえ基本的な意味合いは近しいと言えるでしょう。

【豆知識】お酒で祈祷する節分・恵方呑みはいつから日本で行なわれていたの?その起源とは

では恵方呑みは一体いつ頃から日本に定着するようになったのでしょうか?

実は恵方呑みの起源には様々な説が存在し、明確なルーツというものは特にないのです。しかし有力な説とされるのが立春朝搾りという栃木県発祥の行事にあるというものです。栃木県では古くから2月4日、つまり立春の日に朝一番に絞った地酒を振る舞って乾杯する風習があります。立春は旧暦でいうお正月なので、節分と同様に季節の変わり目に無病息災や安全祈願を込めて行なわれます。この風習が近年全国的に広がり、旧暦でいう大晦日に相当する2月3日にも「立春を迎え入れる一年の終わり」を取り仕切る儀式として定着していったという説が最も有力であると言われています。

一方でお正月を過ぎた2月は全国的にも酒蔵が潤わず困窮する時期とも言われていますので、恵方呑みという新たな行事を企画することによって酒の流通を活発にするという企業の宣伝活動の一環であるという俗説も存在します。バレンタインデーが日本の菓子メーカーのPR活動によるものであり、日本のメインイベントにまで成長した過程と同じですね。

このように恵方呑みの起源は様々ですが、新しい節目は幸運だけでなく恐ろしい病魔や邪気まで家の中に呼び入れてしまうとされています。ですから大きな季節の節目には幸運を取り入れ邪気は家の外に追い出す追儺の精神を重んじて、恵方巻に加えて日本酒を用意すれば一層の幸福を期待できるかもしれません。

【お勧めの日本酒】節分の食事にも合うお酒をご紹介!美味しい日本酒を選んで恵方呑みを嗜もう

ここまで恵方呑みに関する基本知識についてお伝えしてきましたが、やはり飲むのでしたらお食事に合う日本酒を選びたいものですね。そこで恵方巻にも最適な日本酒をいくつかご紹介します。願いを込めて美味しい日本酒を頂きましょう!

恵方巻に合う日本酒ならば癖のない味わいの純米酒がお勧めです。恵方巻の具材にマグロやサーモンのお刺身を使用する方もいるかと思います。いわゆる海鮮恵方巻を頂く際は、まろやかな米本来の甘みを残しつつもすっきりとした後味が魅力の純米酒がお勧めです。海鮮の旨みを堪能するためにも、日本酒は爽やかで軽やかなものを選ぶと良いでしょう。純米酒か純米吟醸などがお勧めです。

もちろんメインは恵方呑みですから、恵方呑みに用いる日本酒についてはお好みのお酒を選ぶのがベストです。食事と合わせるならば純米吟醸などがお勧めですが、お酒そのものを嗜みたい方でしたら大吟醸でも大いに結構ですし日本酒であれば基本的に種類は問いませんん。ですが本来の目的は邪気を祓う由々しき行事の一環であることをお忘れなく。軽く日本酒を嗜む程度に留め、あくまで祈祷のためのお酒であることに留意しながら正しい作法で恵方呑みを行ないましょう。

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