梅酒好きなら知らなきゃ恥ずかしい!【豆知識】起源と始まり

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今、スーパーやコンビニに行けば、多様な梅酒が並んでいます。最近ではお菓子にも使われるなど、幅広く親しまれている梅酒ですが、そのお酒としての起源はどこまで遡るのでしょうか。この記事では、梅酒の歴史をたどり直し、その起源を探ります。第1節では、梅酒に使われている「梅」そのものが、いつから食用となっていたのかを確認します。第2節では、お酒としての梅酒がいつから飲まれていたのか、資料をもとに辿ります。第3節では、商品としての梅酒文化の起源を、「保存」という観点から捉えなおして理解を深めます。第4節では、戦後日本における梅酒づくりの起源を探るべく、企業と家庭それぞれの梅酒の醸造の始まりについて説明します。

梅酒に使われる梅の起源は?おそるべき中国4000年の歴史

そもそも、梅は渋いし、硬い実です。そのまま食べることは難しいですし、梅干しもかなり独特の味がする食品です。梅酒に使われる梅そのものを、昔の人は食べ物だと認識できていたのか、という疑問が浮かびます。まずは、梅の起源を探って行きましょう。梅はいつから食用となっていたのでしょうか。江戸時代、それとも平安時代でしょうか? 実は、なんと梅は、4000年以上前から人々の食に用いられているのです。今が2000年を少し過ぎたところですが、年号をちょうど反転させた紀元前2000年頃の中国の文献に、「塩梅」という形で、梅と思しき記載が存在します。これが最も古い記録だと言われています。なんだか気の遠くなるような話ですね。

梅酒の起源は?300年前の医薬書に書かれた梅酒レシピ

それでは、梅酒そのものの起源はどこに由来するのでしょうか。実は、梅がどの時代からお酒に使われるようになったのかということについては、厳密にははっきりしていないのです。とはいえ、手がかりがゼロだというわけではありません。例えば、江戸時代に書かれたとされている『本朝食鑑』なる文献が存在します。これは、当時では「本草学」と呼ばれていた医薬についての東洋の学問を勉強するための、全12巻の大著です。この『本朝食鑑』の中に、梅酒のレシピが記載されているのです。ただし、梅酒には砂糖が必要で、もちろん当時の砂糖というのは大変な貴重品ですから、やんごとなき方々しか飲むことはできなかったかもしれません。しかし、少なくとも300年ほど前には梅酒が一部の人々に愛飲されていたということが示されている点で、貴重な資料であることに代わりはないでしょう。この『本朝食鑑』、現在では国立国会図書館のサイトで閲覧できます。

商品としての梅酒文化の起源は?保存としてのお酒=アルコール!

梅酒の起源は少なくとも300年前に遡るということを見てきました。しかし、その段階では、貴族の楽しみに過ぎません。広く庶民に親しまれるようになったのは何故なのか、それも含めて考えなければ、梅酒の起源物語のピースは埋まったとは言えないでしょう。ここで鍵になるのが、保存としてのアルコールです。江戸時代は今のように、密閉容器や冷凍保存、化学保存料などが発達していませんから、塩漬けや砂糖漬けなど、原始的な方法で食品を保存する必要がありました。そうした手段の一つとして、アルコールに漬けておくという方法がありました。梅酒も、梅を腐らないように保存するという手段として広がった可能性があります。はるか昔、奈良時代の時点で、食べ物をアルコール漬けにして保存するという手段は取られてましたから、江戸時代にそうした方法で梅を大量に保存しようと試みられたとしても、なんら不思議ではありませんね。

戦後日本の梅酒づくりの起源!企業と家庭の梅酒醸造のスタート地点。

1962年の酒税法改正以前では、梅酒づくりは家庭では禁止されていました。そこで、広がるためには企業の参画が必要でした。実際、1959年には、それまでワイン造りを手がけていた「チョーヤ」が、梅酒づくりを開始し、市場の拡大や生産の拡大を伴って、日本では広く梅酒が商品としての飲まれるようになったというわけです。ここに、日本の梅酒の歴史の一つの起源を見ることもできるでしょう。ほどなくしてチョーヤは、我が国で最大の梅酒メイカーとなります。その後、1962年の酒税法改正によって、各家庭でも梅酒を作ることがブームとなり、梅酒文化はさらに広まってゆきました。ちなみに現在でも、発酵を伴う醸造は禁止されていますが、梅酒などは一定のルール内で醸造が認められています。気になる方は、きちんと専門の情報を調べてから作った方が良いでしょう。

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