スピリッツは醸造酒を熱して造るお酒で世界各地域に様々な種類がある

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スピリッツは精神を意味する言葉で、お酒の世界では蒸留酒全般を指します。蒸留酒は醸造酒を沸騰させて造るもので、元の醸造酒よりアルコール度数が高くなります。長期保存ができるので、蒸留技術は世界各地に広まりました。最古の蒸留酒は、紀元前にメソポタミアで誕生したと言われます。ワインを原料とする蒸留酒はブランデーで、ビール系はウイスキーとなります。ただし日本では、ブランデーやウイスキーはスピリッツと区別されます。

スピリッツは蒸留酒全般を指す言葉

スピリッツは英語で精神を表す言葉で、お酒の世界では蒸留酒全般を指します。蒸留酒とは醸造酒(発酵液)を熱することで沸騰させ、沸点の違いによってアルコールを分離したお酒です。アルコールは水よりも沸点が低いので先に気化するわけです。それを冷却して液化させると、元の醸造酒よりもアルコール濃度の高いお酒が出来上がります。ビール系の発酵液を蒸留すればウイスキーとなり、ワイン系のものはブランデーになります。ただし日本ではウイスキーやブランデーは、スピリッツと区別されます。蒸留酒は沸騰させて造るため、巷では火の酒と称されています。それは人間の精神に働きかけるので、心身を活気づける作用があります。そこからスピリッツという名称が誕生したわけです。最古の蒸留酒とされるのがアラックと呼ばれるもので、紀元前にメソポタミア地域を中心に造られていたようです。ナツメヤシの実が原料で、実を絞った汁を蒸留していたとされます。

世界最古のスピリッツはアラック

世界最古のスピリッツはアラックですが、現在アラックといえば東南アジアから中近東にかけて造られる蒸留酒の総称となっています。原料もナツメヤシだけでなく、様々な種類の実が使われています。中国の白酒はアラックの影響を受けており、宋の時代に普及しました。醸造酒よりも長く保存できるので、たちまち国中に広まったと言われています。紀元前9世紀には、米を原料とする蒸留酒も誕生しました。このようにみると、中国のスピリッツの歴史は相当古いものがあると言えます。一方ヨーロッパでは、中世に入ってから様々な種類の蒸留酒が造られるようになりました。スペインやイタリア、そしてフランスではワインを原料とするブランデーが造られます。スコットランドやアイルランドでは麦系のウイスキーが、ロシアやポーランドではライ麦系のウォッカが誕生したわけです。その他オランダのジンなど、各土地で採れる穀物を原料として蒸留酒が造られていきます。

大航海時代に様々な種類の蒸留酒が生まれる

世の中が大航海時代に入ると、蒸留技術が海を渡って新大陸やカリブの島々に伝わります。当地ではサトウキビを原料とするラムが生まれており、そのあとでアガベを原料とするテキーラが誕生します。日本に蒸留技術が伝わったのは沖縄で14世紀ごろから泡盛の製造が始まっています。それが九州に伝わり、各地で焼酎が造られるようになります。蒸留酒が広く普及するようになったのは、一つには長期保存が可能となるからです。イギリスでは18世紀前半から、海軍の食前酒としてラムが供されていました。長い航海中でも腐らないラムやジンは、彼らにとって無くてはならないものでした。当時、インドのボンベイやマドラスでは、船員向けにライムジュースが売られていました。それには保存性を高めるため砂糖が入っており、イギリスの東洋艦隊も盛んに仕入れます。ロシアが厳冬地でナポレオンを撃退できたのは、ロシア軍に十分なウォッカがあった為と言われています。

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