ビール好きなら知らないと損をする!クラフトビールの歴史

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昨今、世間を賑わせているクラフトビールですが、それはどのような歴史を辿ってきたのでしょうか。ここではまず、クラフトビールの多種多様さの原点をベルギーのビールに求め、第1節ではそれを解説します。次に、第2節では、クラフトビールという用語自体の元となったアメリカに話を移し、アメリカのクラフトビールの歴史を辿ります。第3節と第4節では、いよいよ日本のクラフトビールの話をします。第3節ではその始まりについて、第4節ではその後の現代に至る歴史について解説します。

クラフトビールの歴史の源流、ベルギーの多様なビール

クラフトビールの歴史を辿るには、まず単語の歴史が重要です。クラフトビールとは、英語のcraftから来ています。単語の意味は、まずひとつにはざっくり「技」です。技と行っても技能・技巧・技術、いろいろありますね。ここでは、職人などのイメージで使われていて、小規模な醸造所で作られる多様なビールのことを指しますが、クラフトビールという単語そのものはアメリカに由来します。これについては後ほど詳述します。ただし、クラフトビールという名前で呼ばれているかどうかを別として、クラフトビールそのものの源流の一つはベルギーにあると考えることができます。なぜなら、日本でもベルギービールという表現のイメージがそうであるように、ベルギーというのは非常に多様な種類のビールを生産し売り出しているという点に特徴がある国だからです。日本で色々なローカルなクラフトビールの作り手が様々なビールを作るとき、影に日向にそのお手本となっているのが、このベルギーのビール文化なのです。

クラフトビールの歴史の重要な結節点、アメリカ合衆国のクラフトビール

さて、それではいよいよ、クラフトビールという言葉で呼ばれるビールそのものの歴史に入っていきましょう。先ほど少し触れたように、クラフトビールとは英語であり、その大きなスタートポイントはアメリカにあります。なぜアメリカだったのかといえば、それはある法律上の問題が関係しています。実は日本とは違い、アメリカでは自宅でビールを造ることが許されているのです。つまり、自分の家で美味しいビールを醸造し、それを売ることに成功すれば、誰でもたやすく醸造所を開くことができるという夢の国なのです。1980年代頃を皮切りに、大手ビールに対抗する形で、小規模な集団で作るビールというものが売れるようになりました。大手とは違い、多種多様な趣向に合わせたビールが市場に回り始めたのです。さすがは資本主義の国、アメリカです。そうなってしまえばこれほど強いものはありません。これが世界中へと影響を与え、世界はクラフトビールブームに包まれました。

日本のクラフトビールの歴史の始まりは、1990年代の規制緩和だった

さて、世界中のクラフトビールの歴史を見てきたわけですが、私たちの住んでいるこの日本では、クラフトビールはどのような経緯を経て現在に至るのでしょうか。実は、日本のクラフトビールの歴史は、それほど長いわけではありません。きっかけは、1993年、細川内閣のもとで、規制緩和の名のもとに、地ビールの解禁が行われたことに端を発します。その翌1994年、酒税法の一部改正が行われ、ビールの製造免許を手に入れるのに必要な基準が大幅に引き下げられました。これにより、日本の各地で、少ない量でもビールを生産することが可能になり、ローカルなオリジナルビールがたくさん作られるようになります。これは時には地ビールと呼ばれるクラフトビールで、実際の用語法は人によって揺れがあるので注意が必要ですが、現在ではクラフトビールと呼ばれるものにほとんど一致していると考えてまず問題はありません。日本のクラフトビールの歴史は、この90年代の「地ビールブーム」をもってスタートしたのです。

日本のクラフトビールの四半世紀の歴史を辿ってみる

さて、こうして1990年代に始まった日本のクラフトビールの歴史ですが、その後の歩みはどのようなものだったのでしょうか。まず、1995年は地ビール元年とも言われ、新潟県ローカルの「エチゴビール」、北海道ローカルの「オホーツクビール」などを皮切りに、各地でローカルな、現在でいうところのクラフトビールが作られ始めます。そしてマイクロブリュワリーと呼ばれる、小規模なお酒の醸造所がたくさん開業されるようになり、観光資源としても注目を集めます。その後20世紀のうちに、日本にあるビールの醸造所は、なんと300箇所近くにまで増加したと言われています。その後、クラフトビールは様々な商業戦略と組み合わされながら発展していきます。2004年には、ヤッホーブルーイングという小さな企業が、インターネット通信でビールを売るという戦略を取り入れましたが、これが成功を収め、クラフトビールは再成長を遂げました。現在では、大手ビール会社も逆にクラフトビールを取り入れ、この業界にはまた別の形で光が当てられています。

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