知っているとかっこいい基礎知識!国産のブレンデッドウイスキー

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そもそも、「国産のブレンデッドウイスキー」とはどういうことでしょう?まずはウイスキーの基礎知識について予習しておきましょう。今では世界の5大ウイスキー(スコッチ、アイリッシュ、カナディアン、アメリカン、ジャパニース)の一つともなったジャパニーズウイスキーですが、ほとんどがケルト系民族の血を引く人たちが造っているなか、唯一アジア系民族の中でウイスキーを造り、しかも国際ウイスキーコンペティションで毎年多くの銘柄が好成績を収め評価されています。その魅力は何と言っても日本が持つ繊細な和のテイスト。ウイスキーの風味は、作られる風土によって大きく変わります。四季を持つ日本の風土と勤勉な日本人の探究心による技術力が折重なり、世界に評価されているのです。さて、それでは「ブレンデッドウイスキー」とはなんでしょう?大きく分ければ、大元となっている原料が主に大麦や小麦で作られるのが「モルトウイスキー」そして、主にとうもろこしを原料に作られる「グレーンウイスキー」これらの原料が両方混ざっているものを「ブレンデッドウイスキー」と言います。日本ではこれら全てのウイスキーが造られていますが、今日はブレンデッドウイスキーとその主なメーカーを追っていきましょう。

知っているとかっこいい基礎知識!国産のブレンデッドウイスキーメーカー【サントリー】

今では「ハイカラ」など唐揚げと一緒に飲むイメージでCM放送され有名になった「角ハイボール」その角瓶を作っているのがサントリーです。今でこそ世界の五大ウイスキーの一つとなったジャパニーズウイスキーですが、その初のジャパニーズウイスキーを世の中に出したメーカーなんです。最近ではもう一つ、ハイボールとして有名な「ビームウイスキー」のビーム社を2014年にアメリカから買収したのも有名な話です。その始まりは1899年、鳥井信治郎(とりいしんじろう)が大阪で鳥井商店を創業したことから始まります。のちに寿屋と名を変える鳥井商店で最初のヒット商品は、今でもコンビニなどで売っている甘いワイン、赤玉ポートワイン。その成功を元に鳥井は日本初のウイスキー「白札(今でも復刻版で販売されています)」に着手しますが、スコッチ(スコットランドのウイスキー)を元に造られたスモーキーな味わいは当時の日本人には受け入れられず、ここから「角」「トリス」「オールド」「響」などの日本人特有の繊細な味造りとしてジャパニーズのブレンデッドウイスキーは幕を開けるのです。https://www.suntory.co.jp/whisky/

知っているとかっこいい基礎知識!国産のブレンデッドウイスキーメーカー【ニッカ】

NHK朝の連続ドラマ「マッサン」でおなじみとなったニッカウヰスキーの竹鶴政孝は、スコットランドで本格的にウイスキー造りを勉強し日本にその技術を持ち帰ってきました。サントリーの鳥井が営んでいた寿屋で、日本最初のウイスキー造りに携わった一人でもあります。一本の万年筆でスコットランド留学の知識をまとめた「竹鶴ノート」は、その後日本のウイスキー界では欠かせない研究資料となりました。今ではコンビニなどで簡単に売られているニッカウイスキーですが、竹鶴の研究により日本人の趣向に合わせグレーンウイスキーとモルトウイスキーが絶妙な配合でブレンドされている努力の結晶なのです。ところで、ニッカウイスキーの名前の由来をご存知でしょうか?創業時の社名は「大日本果汁」と、りんごの栽培が盛んであった北海道の余市に建てられた工場で、ウイスキーが熟成するまで会社の経営資金をりんごジュースなどで賄っていたことに由来しますが、その二文字「日果」からきています。https://www.nikka.com/

知っているとかっこいい基礎知識!国産のブレンデッドウイスキーメーカー【キリン】

キリンはビールで有名な会社ですが、実は「富士山麓」や「ロバートブラウン」などの銘柄でウイスキーを造っています。ニッカやサントリーからは少し遅れて1973年に生産がスタート、その最初の地として富士山の麓である静岡県御殿場市に造られた富士御殿場蒸留所は実はもともとカナダのシーグラム社とスコットランドのシーバスブラザーズ社、そしてキリンが3社で共同出資してできた珍しい蒸留所なのです。その為、モルトウイスキー造りはシーバスブラザーズ社の技術が、グレーンウイスキー造りはシーグラム社の技術が注ぎこまれており、それらを日本人の趣向に合わせてキリンがブレンドしています、いわば3国合同製作の国産ウイスキーなのです。富士山の麓に流れる雪解けの伏流水が味の決め手となり、口当たりまろやかな軟水がフルーティで繊細な風味を持つウイスキーが実現しています。ちなみに、富士御殿場蒸留所は見学が可能なので静岡県に行った時には是非立ち寄ってその風土と空気を味わってみてください。

https://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/gotemba/

知っているとかっこいい基礎知識!国産のブレンデッドウイスキーメーカー【本坊酒造】

さて、歴史ある国産のブレンデッドウイスキーを語るなら、陰の功労者である岩井喜一郎(いわいきいちろう)が顧問を務めた「本坊酒造」も語らねばならないでしょう。日本のウイスキー造りに大きく貢献を果たしたニッカウイスキーの竹鶴政孝のスコットランド留学を後押しした人物です。もともとは鹿児島で本格焼酎を酒造するメーカーでしたが、1949年からウイスキー造りに着手しました。ところが、1994年に一度生産を休止。2011年にまたウイスキーの蒸留を再開し今に至ります。主なウイスキー銘柄はマルス、駒ヶ岳、岩井トランジションという知る人ぞ知る、地ウイスキーの文化を日本に定着させたメーカーとも言えるでしょう。長野県の信州マルス蒸留所、中央アルプスの麓に流れる地下水を使ったウイスキーは、信州の自然や澄んだ空気の中に水の甘味や麦の風味を生かし、日本オリジナルのブレンデッドウイスキーメーカーの中でも、確かに日本の風土を生かした本物のウイスキー造りをしたメーカーの一つなのです。

https://www.hombo.co.jp/marswhisky/

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