あの文豪ゲーテも愛したドイツの黒ビールとはどのようなビールでしょう

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ドイツといえばビールですが、普通のラガータイプのビールばかりではなく、ホワイトビールや黒ビールももちろん作られています。黒ビールにはシュバルツとデュンケル(ドゥンケル)の2つのタイプがあり、いずれも下面発酵です。特にシュバルツは、かの文豪ゲーテや鉄血宰相ビスマルクも味わったビールです。特にゲーテは晩年を、パンとこのビールだけで過ごしたともいわれ、実際このラベルには、かつてはゲーテの肖像があしらわれていました。この黒ビールはチョコレートとも相性がよく、さらに肉料理に使うこともできます。

ドイツの下面発酵の黒ビールはゲーテも愛飲したことで有名です

ドイツのビールといえば、黄金色のラガータイプを思い浮かべる人も多いでしょう。下面発酵という製法で作られるラガーを、大きなジョッキでソーセージやザワークラウトと一緒に楽しむのは、如何にもドイツらしさがあるものです。しかしドイツのビールは、別に黄金色のビールだけではないのです。ホワイトビールといって、イギリスのエールと同様に上面発酵で作られるビールもあります。このビールは白濁した色合いとすっきりした飲み心地、そして甘い香りが特徴です。そしてもちろん黒ビールもあります。黒ビールというと、イギリスやアイルランドなどのスタウトを連想しがちですが、ドイツにもちゃんと黒ビールはあって歴史も古く、しかも世界的に有名です。ただしドイツの黒ビールはスタウトとは異なり、下面発酵で作られています。ラガーの黒いタイプと考えるといいかもしれません。このドイツの黒ビールには、大きく分けて2つのタイプがありますが、そのうちの1つは、かの文豪ゲーテも愛したといわれています。

ゲーテが好んだのはケストリッツァーシュバルツビアと呼ばれるビール

そこではここで、この2種類のタイプについてそれぞれご紹介しましょう。まずシュバルツと呼ばれるビールがあります。このシュバルツは、香ばしさやコクがありながらもすっきりした味覚のビールです。日本で作られている黒ビールのうち、大手のメーカーが出しているのはこのタイプが多いです。一方でデュンケル(ドゥンケル)の黒ビールもあります。黒ビールというよりは、褐色のビールと言った方がいいかもしれません。元々シュバルツは黒を意味しますが、デュンケルは暗いという意味なので、シュバルツよりもやや明るめの色をしています。シュバルツのすっきりした味わいに比べると、こちらはやや甘く、キャラメルのような味わいです。いずれも南ドイツのバイエルン発祥の黒ビールで、どちらを選ぶかはお好み次第です。スーパーなどで購入できなくても、通販で手に入ることがあります。ところでゲーテが愛した黒ビールは、すっきりめのシュバルツタイプです。正確にはケストリッツァーシュバルツビアと呼ばれています。

晩年をパンとケストリッツァーシュバルツビアだけで過ごしたゲーテ

実際このケストリッツァーシュバルツビアのラベルには、かつては若き日のゲーテの肖像をあしらったラベルが使われていたりもいました。その点でも、ゲーテとの長く親密な関係を窺わせるものがあります。元々ゲーテは美食家でワインを好んだといわれていますが、年齢を重ねてからは、このビールがお気に入りとなったようです。晩年にはきちんとした食事をすることもなくなり、ゼンメルと呼ばれる丸パンと、このビールだけで生きていたというのが、友人の書簡で明らかになっています。朝からビールを飲んでいたともいわれ、このケストリッツァーシュバルツビアに寄せる、愛情のほどを知ることができると同時に、ゲーテの晩年を支え続けたこのビールの滋養にも思いをはせることができます。そして、このシュバルツビアのファンはゲーテに留まりません。かの鉄血宰相として名高いビスマルクも、このビールを愛飲していたようです。このビールの歴史、そして醸造所の建設年代の古さには、流石ドイツとうならされるものがあります。

ゲーテやビスマルクが愛飲したドイツ黒ビールは料理にも使えます

元々このケストリッツァーの醸造所ができたのは16世紀半ばの1543年、日本の戦国時代です。その長い歴史の中ではぐくまれて来たシュバルツビアが、著名人に愛されたのもうなずけます。その歴史に思いを馳せつつ、ふんわりと泡を立てた黒ビールを口に運ぶのもいいものです。その一方でゲーテやビスマルクが愛したこのビールは、ただ飲むためだけの物ではないのです。本場では料理にも使われています。シチューなどの肉を煮込む料理で黒ビールを使うと、肉も柔らかくなり、しかも黒ビール独特の香りが移って食欲をそそります。もちろんこの煮込み料理と一緒に、黒ビールを味わってもいいでしょう。さらにこの黒ビールは、意外なことにチョコレートとの相性も抜群です。ロースト麦芽の香ばしさは、チョコレートの甘みととてもよく合うからです。チョコレートをおつまみに、黒ビールを少しずつ楽しんでもいいし、黒ビールを使った料理で、チョコレートを溶かしたソースを仕上げに加えることもできます。

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