【琉球泡盛】なぜ「泡盛(あわもり)」と言う名になったか?4つの由来・意味

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呑んべぇのみなさん、沖縄のお酒である泡盛はご存知でしょうか?泡盛は黒麹菌を使った全麹仕込みの蒸留酒で、名前くらいは聞いたことがあるかと思います。また、なぜ泡盛と言う呼び名になったかはご存知でしょうか?琉球王国時代から貿易品として貴重な存在だった泡盛ですが、最初の頃はまだ泡盛と言う名前はなかったそうです。初めて泡盛という言葉が登場したのは17世紀末頃と言われています。なぜ泡盛と呼ばれるようになったのか、いくつかの説があると言われていますのでご紹介しましょう。

泡盛の由来・意味その1 一番有力説と言われる「泡説」

「泡説」とはアルコール度数の高い酒を注ぐと泡が立つことから泡盛という名が生まれたという説です。酒屋さんが酒を柄杓ですくい、約40~50cmの高さから酒を碗に注ぎ、その泡立ち具合を見て、アルコール分の強さを測ったと言われています。また、酒造所で蒸留の際、導管から垂れてくる酒が受壺に落ちる時に、泡が盛り上がることから泡盛となったとも言われ、蒸留したての酒の泡立ち具合によってアルコール度数の強弱や良否を鑑定したそうです。細かい泡が盛り上がる酒が最上の酒とされており、アルコール度数が高いほど泡立ちが多かったと言われており、この測り方を「アームィ」と言ったそうです。つまり「泡を盛る」が「泡盛」へと変化していったのではないでしょうか。また、八重山地方の石垣や黒島では、蒸留後に出てくる最初の度数の高い酒を「アームリ」や「アームル」とも呼んでいたそうです。昔使われていた言葉や方言が徐々に変化していき、現在の泡盛と言う呼び名になったようです。

泡盛の由来・意味その2 原料に粟が使われた「原料説」

泡盛の原料として穀物の粟を使ったからとする説です。現在泡盛は主にインディカ米のタイ米を原料に造られていますが、もとは泡盛を造る原料として粟を使用していたので、「粟盛(あわもり)」と言ったとのことで、泡盛の由来は「粟」からきていると言う説です。江戸時代のある文献によると、粟で焼酎を造ったので「粟盛(あわもり)」といい、それが泡盛の名のもとになったとされています。実際、琉球王国時代に琉球王府は、農民たちに米や粟を作らせ年貢として納めさせ、酒造所には酒の原料として米と粟を支給していました。当時は王府から決められた酒造所のみが酒を造ることが許されていました。また、大正時代のある文献にも酒を造る際は米と粟を使用する仕込みが普通で、米と粟とを半々にするか、または粟の方が多く使用されたと書かれていました。昔は米が貴重だったので、粟を使用することが多かったのでしょう。原料説もあながち間違いではないような気がします。

泡盛の由来・意味その3 古代インドの文語「梵語説」

古代インドの文語である梵語(サンスクリット語)では酒のことを「アワムリ」と呼ぶためそれが訛って「アワモリ」と呼ばれるようになったという説。梵語とは古代インド・アーリア語に属する言語で、インドなど南アジアや東南アジアで用いられた古代語です。また、泡盛製造の技術の伝来として、沖縄の歴史研究家は、シャム(現在のタイ)の地酒ラオ・ロン(蒸留酒)が泡盛と香り風味共に酷似しており、製造機や泡盛を入れる甕までもが沖縄の泡盛とまったく同じであると発表しました。琉球王国時代、中継貿易で栄えていた琉球は海を越え東南アジアまでも行き貿易をしていたと言われています。そういったことを踏まえると、泡盛の製造技術と共に泡盛と言う呼び名も南アジアや東南アジアから沖縄へと伝わったと考えるのは自然かもしれません。しかし、実際にはラオ・ロンと泡盛は醸造工程の多くが異なり、ラオ・ロンは原料に糖蜜を加えるなど、泡盛というよりはむしろ黒糖焼酎に似ているようです。

泡盛の由来・意味その4 薩摩藩が命名した「薩摩説」

薩摩が九州の焼酎と区別するために命名したとする説。1609年に琉球への薩摩侵攻により、琉球王国は薩摩藩の直接支配下となり、泡盛は薩摩を経由して江戸幕府に献上されました。献上された泡盛は主に薬用として大変尊ばれたため、日本の焼酎の約2~3倍の価格で取引されたそうです。そのため、薩摩藩が江戸幕府へ酒を献上する際の献上品目録の中で始め「焼酎」とあったものが、九州の焼酎なのか、琉球の焼酎なのかを区別するために泡盛と名付けたという説があります。当時、江戸ではしだいに酒粕で造った焼酎が知られるようになりました。そこで薩摩藩はアルコール濃度も高く風味に特徴のある琉球の焼酎の商品価値を高めるため「泡盛」と名付けたそうです。当時、泡盛の効能として「胸の内をすっきりさせる・寒さを防ぐ・解毒・精力増強」などの薬として珍重されていました。実際、泡盛の呼称は江戸幕府への献上品目録の中に見られ、1671年に「泡盛酒」という名称で初めて「泡盛」の名前が記載されました。

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