恵方飲み等の節分とお酒の関連について

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最近、節分に恵方飲みを行うと言うのが、秘かなブームとなっています。本記事では、節分の恵方飲みについて、節分とは何か?恵方とは何か?そして恵方飲みの誕生に関して全国に定着している恵方巻の例からその起源を探ってみたいと思います。
さらに節分の恵方飲み以外に、節分の鬼とお酒や立春朝搾りについて考えたいと思います。日本酒好きなら、恵方飲みも良いでしょうが、それより立春朝搾りの方が気になると言う方が多いのではないでしょうか。

節分にお酒を飲む恵方飲みの、節分とは?恵方とは何か?をまず復習しましょう

最近、節分に恵方飲みと言うお酒を飲む行事・習慣が秘かなブームとなっています。この恵方飲みについて考える前に、そもそも節分とは何か?恵方とは何かをおさらいしておきたいと思います。まず節分は立春、立夏、立秋、立冬と言う季節の変わり目を表す日の前日を指します。従って節分は年に4日あるのです。しかし太陰太陽暦では立春を年の初めと定めて最も重視されていた事から、今日では立春の前の日が節分として認識されるようになって来たのです。節分には昔から邪気を払う為に、豆まきを行う習慣がありました。邪気を表現したものが鬼です。しかしいつの頃からか、太巻きを恵方に向かって頬張ると言う恵方巻が行われるようになり、最近では恵方飲みと言うのも行われるようになって来ました。恵方巻や恵方飲みの恵方とは、いったい何を指すのでしょうか?恵方とはその年で最も縁起の良い方角で、歳神様が居られると考えられる方位です。これはその年の十干によって4つの方位に割り付けられています。恵方は東北東、西南西、南南東、そして北北西の4つで、4年毎に順番にこの恵方が巡って来るのです。

節分にお酒を飲む恵方飲みの起源を恵方巻から探る

豆まきをして鬼を追い払うという行事は、古くから続けられてきましたが、近年いつの頃からか、太巻きをその年の恵方に向かって頬張ると言う習慣・行事が広まっています。この恵方巻の起源がどこにあるのかを探れば、恵方飲みと言う新しい習慣も、どの様にして生まれて来たのかを類推出るかも知れません。少し寄り道となりますが、恵方巻の始まりについて見たいと思います。恵方巻の始まりには諸説ある様ですが、大阪の花街で商人が商売繁盛を願って江戸時代から明治初期に始めたのが最初と言う説が有力視されています。太巻き寿司や丸かじり寿司として頬張られていたようです。この極めてローカルな習慣が全国に広まったのは、大手コンビニがこれを商機として利用し、丸かぶり寿司・恵方巻きと言う名前で全国的に売り出したのが原因だとされています。バレンタインデーにチョコを贈る習慣を定着させるのと同じ様に、コンビニが売り上げ増を狙って仕掛けたのが、すっかり定着したものなのです。最近秘かなブームの恵方飲みも、もしかして同じく商魂たくましい、酒造会社や販売店が仕掛けたものなのかも知れませんね。

節分にお酒を飲む恵方飲みは、やはり商魂がその起源です

ネット等で恵方飲みを調べると、地方新聞や大手新聞の地方版に紹介記事が載っており、恐らくこれが起源だと言うのが見つかりました。それは栃木県の酒造会社・酒類卸・小売店等と栃木県が協力して、栃木県の地酒消費拡大につなげようと、2016年から恵方飲みのキャンペーンを続けていると言うもので、これが恵方飲みの始まりの様です。やはり恵方巻と同様に、消費拡大に向けてお酒の関係者が仕掛けたものです。先に類推した様に、何か昔からのいわれがある訳でもなく、恵方巻と同じ様に商魂から生まれた習慣なのです。恵方巻は全国展開の大手コンビニが仕掛けたために、一気に認知されましたが、恵方飲みの方は栃木県のローカルなPRである事から、じわじわと浸透し、爆発的に知られるまでには至っていないのだと思われます。この恵方飲みは、その年の恵方に向かって静かに日本酒を飲むという単純なものです。しかし理由は何であれ、堂々と日本酒を飲める機会だとして喜んでいる人も少なくないでしょう。節分と言えば鬼、鬼と言えば酒呑童子の話の様に、太巻きよりも日本酒の方が似つかわしいとも思われますが、いかがでしょうか。

節分にお酒を飲む恵方飲みより立春朝搾りが酒好きには有名です

先にも記載しましたが、立春は旧暦では正月に当たり、それ故にその前日の節分に豆をまき、邪気を払って新春を迎えるのです。このおめでたい新春を祝う祝い酒が立春朝搾り酒です。節分の夜から搾り始め、立春の早朝に搾り上げ、それを新春に頂くのです。立春の朝に搾ると言う制約は、杜氏が心血を注いで醸造の管理を行い、立春に最適な仕上がり状態にする必要があり、どんなお酒を作るよりも大変な事と言われています。そして火入れをしていない生酒の原酒を、立春の夜に消費者に届けるのですから、酒蔵の近所以外では、この立春朝搾りを楽しむ事は無理と言えます。しかし2019年には全国の45か所の酒蔵で、この朝搾りを行っており、貴重な立春朝搾りの生酒を頂けるチャンスが拡大しています。家庭での節分から立春の行事として、節分には子供の為に豆まきの鬼となり、翌日の立春の夜に立春朝搾りを頂く方が、日本酒好きには恵方飲みよりしっくりくると言えるかも知れませんね。

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