好きな人は好きな芋焼酎!嫌いな人もその歴史を知ってさらに美味しく!

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「芋焼酎の歴史!」と聞くと、ちょっとクセの強い焼酎だから飲まないので興味なく、知っていても鹿児島県が発祥で、ということぐらいしか知らない方が多いでしょう。
そんな芋焼酎の歴史についてこれから紹介していきますが、知識が増えれば増えるほど、芋焼酎の愛好家はその魅力的な世界にますます魅かれ、「今度はいつもと違う芋焼酎を飲んでみよう!」とか、芋焼酎を敬遠している方なら「たまには芋焼酎も飲んでみるか」ときっとなるでしょう。

芋焼酎の歴史は意外に浅い!江戸時代の中期以降に作られ始める

日本においては焼酎自体の歴史も日本酒(清酒)と比べて浅いのですが、同じ焼酎でも芋焼酎の歴史はもっと後になります。日本における焼酎の生産は14世紀から16世紀にかけて始まったといわれています。要するに室町時代から戦国時代という動乱の時期に重なります。同じころに伝来した蒸留酒の一種である「南蛮酒」がモチーフになったと推測され、その後に「米焼酎」が日本人の間で飲まれるようになりました。米焼酎の後に生まれたのが「麦焼酎」で、これは15世紀に長崎県の壱岐で発祥したといわれています。対して「芋焼酎」が作られ出すのは江戸時代の中頃に入ってからであり、18世紀の初めになります。これは何故かというと、芋焼酎の原料であるサツマイモが鹿児島県(当時は薩摩藩)で栽培され始めたのが18世紀の初めごろだからに他なりません。苗は沖縄県(当時は琉球王朝)から持ち帰られ、当時の薩摩藩は米焼酎が飲まれていましたが、貴重な米に代わる主原料が見つかったことで、芋焼酎の製造が盛んになっていったのです。

過去の歴史において芋焼酎は確かにクセがあった

芋焼酎が作られ始めた当初は、芋の香りが強くて独特、少し飲みにくいというのがありました。それは端的にいえば、米焼酎に使われている日本米は発酵してもニオイがあまりしなくてクセも強くなく、清らかでさっぱりしている、それと比べて芋焼酎に使われるサツマイモは通常の状態ではニオイはあまりしませんが、発酵すると濃厚でクセの強いニオイを醸し出すようで、この「芋臭さ」が人によっては敬遠されました。しかし芋焼酎好きな人はニオイの濃い芋焼酎ほど「クセ」になって好きになる人もいます。その方がサツマイモの力強い風味をしっかり感じられる気がするからでしょう。
このニオイの正体は正確にいうとサツマイモが発酵する際に生じる「油」が原因のようで、それが空気に触れ酸化すると変な臭いになります。人間の細胞も酸化すれば老化したようになるので、よく「抗酸化作用」という言葉が使われていますが、油も酸化すれば劣化したような感じになるのです。
また、サツマイモが何らか原因で損傷した場合、その損傷を補うために抗菌作用のある物質が分泌され、それが焼酎にしたとき「苦い」と感じたり、「臭い」と感じたりする原因の一つになってきたというのも、見逃せません。

芋焼酎の製造技術や鮮度保持技術の向上で「クサい」は過去の歴史になりつつある

「芋臭い」「クセが強すぎる」という芋焼酎が嫌いな人たちのネガティブイメージは、現在においては過去の歴史になりつつあります。それは、芋焼酎の製造技術が上昇したことと、サツマイモの鮮度保持技術が向上したことによるものです。
先ほどの芋焼酎の製造過程において生じる「油」ですが、ろ過する技術の向上によって、この油状の物質を除去できる精度が高まりました。そのことで「臭み」をだいぶ落とした上で、現在のクセが少なくなった芋焼酎の製造が実現しています。
そこでサツマイモを大事に扱い可能な限り損傷させないことはもちろん、損傷した部分がないかきちんと確認し、損傷部位を丁寧に除去するということをやっています。これで芋焼酎が「飲みにくい」という人を減らすことにつながっているのです。
昔の人はサツマイモが少々傷んでいたとしても、食を大切にするという観点からきっとそのまま使っていたのでしょう。ときどき飢饉に襲われていた時代ですから。

芋焼酎に使う原料の品種改良によっても「クセが強い」は過去の歴史に

芋焼酎が飲みやすくなってきた歴史には、サツマイモの品種改良も見逃せない側面があります。
例えばサツマイモの「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種の特徴は、デンプン質が豊富でアルコール発酵しやすく、焼いた栗のような甘みとホクホク感を実現しています。そのため黄金千貫を原料にした芋焼酎はクセが少なく、どことなく上品な感じさえする出来栄えです。
次に「ハマコマチ」という品種のサツマイモは、中身がオレンジ色のようで、どこか爽やかなフルーツを思わせる香りを漂わせたものです。このハマコマチを使用した芋焼酎は甘い感じがして飲みやすく、別の意味で「独特」な味わいを実現しています。
そして「紅はるか」という品種のサツマイモを使った芋焼酎では、「甘さ」が際立ちとても飲みやすい仕上がりになっています。そして甘さだけでなくスッキリした飲み口も特徴的で、芋焼酎が嫌いという人もそのネガティブイメージを崩してくれる程のインパクトを持っています。
このように芋焼酎は進化してきた歴史を持っていて、これからもさらに進化し続けていくことでしょう。

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